インド文化講座

 サリーについて 

インド人の奥様たちに、インドのサリーについてお聞きしました。
講師:チャンドリカ・ナイアルさん、ディノ・スワミさん、アイシャー・チンナイさん
サリーの名称

Choli          チョリ       ブラウス
Chania         チョニア      ペティコート
Fall           フォール      裾よけ
Pallav         パラヴィ      サリーの振りの部分
Chunni         チョンニィ     正面のプリーツの部分

サリーあれこれ


ヒンドゥー教の教えには、サリーを着る事が奨励されている。布地を裁断する事なく、身にまとう事が浄とされるという観念から、インド人の多くが民族衣装として今なおサリーを身につけている。
 
サリーの柄や色に大きな流行や決まりごとはほとんどないが、昼間は明るい色や、ライトカラーが好んで着られ、夜のパーティーなどでは暗い色、濃い色が好まれる。黒いサリーは最近になって、西洋的な考え方から喪の色とみなされるようになり、祝い事やフォーマルの席ではタブーになってきている。

ファースト・サリーは、初潮を迎えた娘に初めて着せるもので、母親から贈られこのとき初めて着付けを習う。初潮の祝い事の一つにサリーを与える小さな儀式がある。

一般に白のサリーは、未亡人が、着るとされている。ボーダーの模様もごく地味な色や、模様とされている。昔は、未亡人はブラウスもつけないのが決まりで、公の場所から疎まれる為、公道で人にあった場合もサリーのパラディで顔を覆い、よけて、人に道を譲るなどした。
例外として、グジャラティーが、寺に参拝する時も白色のサリーが用いられる。

オーソドックスな生活様式では夜の寝巻きもサリーが用いられる。夜用の木綿のサリーに着替えたり、昼間のサリーをそのまま着てやすみ、朝、沐浴の後、プジャー(祈祷)の前に新しいサリーに着替えた。今でも地方や農村では寝巻きにも用いられている。しかし、近代化が進み、若い人達にとっては、サリーで寝るのは、心地よいものではなくなっている。(朝起きるとみんな、肌けてしまい、着心地が悪い。)

料理や、家事をしたり、ダンス、農作業のような場合は、パラヴィの裾を正面に回し、左のウエストに挟んで、動きやすい様にする。

主婦にとって、鍵の束は家事を切り盛りする権限の象徴でもある。たくさんの鍵の束をフックのようなキーホルダーまとめてつけ、通常の着方では、左のウエストにはさむ。グジャラティースタイルの時は、右のウエストにはさむ。ベンガル地方の場合はパラヴィの裾の角に鍵束を結んで、鍵束の重みで、パラヴィを背中に回して振りがたれるようにしている。

お寺に詣でる場合や、目上の人への敬意を表す時のナマスカールは、サリーの振りの部分のパラヴィで、頭を覆う。グジャラティ・スタイルの時は、背中に回った部分を頭に引き上げて被る。

古くなった高価な金銀糸で織られたサリーは、燃やして金銀を取り出して再び紡ぎなおす。木綿のようなものは、小さく切ってオムツや雑巾、また生理用品の代替として綿をはさんで使うなどした。
パンジャビードレス

パンジャブ地方の代表的な衣服、パンジャビー・ドレスもサリーの影響がうかがわれる。ドゥパッターは、ハーフ・サリーのような意味合いがあり、パラヴィを頭に被るようにドゥパターがサリーの振りの役を果たしている。ズボンにあたるものには、たっぷりしたSalwar(サルワール)タイプと、ピッタリした、Churidar(チュリダー)があり、モスリムスタイルの服装から取り入れたズボン。(チュリは、ギャザーの意味)カタックダンスは、ムガール宮廷ダンスの為、チュリダーを中につけている。パンジャビー・ドレスの上着をKhameez(カミーズ)といい、上下あわせえて、パンジャビー・ドレスをサルワーズ・カミューズとも呼ぶ。
サリーにつける装飾品

南インドでは、頭に花飾り(ジャスミン、マリーゴールドなど)を飾り、花嫁は、額にTikka(ティッカ)と呼ばれる、飾りをつける。

履物は、元々裸足であったものが、サンダルが普及してから、サリーには、Chappal(チョッパル)と呼ばれるサンダルが用いられるようになった。Kholapuru(コラプル)という場所のサンダルが最初に広まったため、コラプル・チョッパルと呼ばれている。
これに対して、ペルシャからの影響で、Jora(ジョラ)という、アラビヤ風の先のとがった靴もはかれるようになったが、専ら、パンジャビー・ドレスに用いられる。
グジャラートや、ラジャスタン地方では、Chania Choli(チャニア・チョリ)という、ペチコート・ブラウスに、Dupatta(ドゥッパター)を合わせたものを着ることもある。

サリーの着方

 現在、スタンダートとされるサリーの着方も、近年になって確立したもので、地方や、カーストによって、様々な着方がある。従来の6メートルのサリーにも、スタンダートな着方と、グジャラティー・スタイルのパラヴィを右肩から前にたらすスタイルがある。
 マハラシュートラでは、9メートルのサリーが用いられていて、正面で6つ取ったプリーツの中央部分を、股の間を通して、後ろのウエストに挟む。この場合、ペチコートはつけない。
南インドのケララも9メートルサリーがり同じように股を通して着るが、この場合、パラヴィで、正面を巻きなおす。この場合もペティコートはつけない。
 カルカッタを中心としたベンガル地方では、チョンニィと呼ばれるプリーツを作らず、正面で左右に大きくターンしてはさみこみ、巻き込むようなスタイルになる。

サリーを仕立てる時

新しく買ってきたサリーには、裾にボーダーをつけ、両端の始末が必要。
また、シルクサリーには、ブラウス用のとも布がついているが、ブラウスをいきなり仕立てるよりは、サリーに合った色の木綿の生地で、仮仕立てして、それを見本に裏つきのブラウスを仕立てるほうがいい。(胸、背中の開き具合、着丈、袖つけなどを調整する)ブラウスは、ピッタリ仕立てのものが正統で、洋服のようにやや袖ぐりなどが、ルーズだと、貧相に見えるので、体にピッタリのものを仕立てる。仕立て料は、シルクブラウスは250ルピー〜、木綿ブラウスは100ルピー〜。
裾よけ、両端の始末は、サリー用ブラウス生地を扱うマッチングセンターにサリーを持参すれば、即座にぴったりの色で揃えてくれる。裾よけ、両端の始末で30ルピー。ブラウス着分(木綿生地)100ルピーくらいから。木綿ブラウスには、裏地は要らないが、シルクブラウスには、裏地が必要。すべてがマッチングセンターで揃う。既製品のペチコートもある。

●ムンバイ市内のおすすめサリーショップ●

Kala Niketan
95、Queen's RoadMumbai 400−020 TEL:2005001、2004952
ボンベイで一番多くの品揃えを誇る、老舗サリーショップ。
サリーにあわせてブラウス、裾よけ、ペチコートの注文は、翌日までに仕上げてくれる。

Nali
Opp.Maha Laxmi Temple Bhulabhai Desai Road
本店は、マドラス。南インドのカンチープラムの伝統的なシルクサリーが中心。
ニューヨーク、パリにも支店を持つ。3000〜5000ルピーくらいのシルクサリーが主流。

Matching Centre
Rustum Palace, Near Ganga Jamuna Theatre  Tel:4941342
マッチング・センターは、サリー用ブラウス生地20,000色の揃え。
サリーを必ず持参の事。サリーカバーもあるので、
大切なシルクサリーはこのカバーにいれて保存の事。
ブラウス、裾よけのオーダーもできる。



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