スワガット・デリー

おしゃれインド旅

究極のゴージャス ムンバイ タージマハールホテル


 インドが世界に誇る超有名ホテル。タージマハールホテル。ホテル内のギャラリーには歴代の宿泊VIPのポートレートがある。エリザベス女王陛下、ジョン・レノン&オノヨーコ、グレースケリーにオナシス、オードリーヘップバーン…。インド国内ではネルー首相、ジャイプールのマハラニ・ガーヤトリー・デヴィなどなど。
 このホテルができた所以は、もう語りつくされてしまっているが、インドの大富豪ジャムシェード・タターの思い入れたっぷりの名館である。シンガポールのラッフルズ、バンコクのオリエンタル、そしてインドにはこのタージマハールホテル。一時は「アジアの星」といわれた時代もあった。老朽化が進んで、私が4年前に初めてホテルに行った時は、「えー、これが?」と、がっくりしたが、2002年の突貫工事のリノベーションで、特に旧館は見事に美しく生まれ変わった。エントランスホールもフセイン画伯の作品が飾られ、レストランもすべて改築された。宿泊客とメンバー以外は入れない最上階のラウンジ・バーでは、夜な夜なムンバイセレブの華やかな社交が繰り広げられている。(ドレスコード有)
 旧館(ヘリテージ)の客室も、すべて改装がおわり、真っ白な大理石をハベリ(すかし模様の彫り物)風にアレンジした客室になった。回廊を回るように各部屋が用意されている。海際の部屋からはアラビア海と、インド門が見渡せる。部屋のインテリアは私好み、すっかりお気に入りの滞在だ。妹尾河童さんの「河童が覗いたインド」とは、かなり違ってしまったので、ぜひとも河童さんにはもう一度タージマハールホテルにお泊り頂いて、描きなおしていただきたい。インド政府観光局の推薦状なんぞなくとも、今なら、VIP待遇でお泊りになれると思います。
 旧館ヘリテージへのチェックインは、観光客で賑わうエントランスホールのレセプションとは別に、ドームの下の特別室で行う。ウエルカム・ドリンクはスパールリング・ワイン!濃茶の重厚でゴシック建築の髄を思う存分注ぎ込んだという感じ。



 白いマーブルをふんだんに使ってあるので、アグラの世界遺産タージマハールのイメージに限りなく近い。旧館の客室には、広いエントランスがある。ドアを開けても客室内が廊下から丸見えないならない用になっている。パルダって事でしょうな。(イスラム教徒は外から家が丸見えにならないようにちょっと隠してる。遺跡のタージマハールはイスラム建築。)
   
マーブルのエントランスと、海際に張り出したバルコニーもマーブルのアーチスタイル。大理石のコーヒーテーブル。



 浴室の素敵!は蜂の巣のように大きなシャワー。温度調節も細かくできて、コンピューター操業。42度と設定すると、いきなり42度のお湯が出る。お湯が出るまでに水が出てしばらく待つというようなタイムラグがない!インドの水と電気のインフラ事情から考えてみても、究極のサービス。世界に先駆けたシャワーである。シャワー室とは別にバスタブも用意されている。照明までが心憎い演出なの。
     
お風呂はぜーんぶ大理石。私もムムターズ・マハル(タージマハールのお墓に眠るお姫様)になった気分です。



 ベッドはもっと素敵。インテリアコーディネートの極みって感じ。大好きな壷柄のクッション。もって帰りたくなるわ。ベッドの足元のベッドベンチも、いかにもイギリス的なしつらえ。インドの粋とゴシック建築、サラセン調のアーチやフォーム。見事なコーディネートだわ〜。
    



 ムンバイにすんでいる間に、タージマハールホテルには、お買い物やお食事、パーティーと1ヶ月に3回としても、きっと100回くらい行ったと思う。一番多かったのはベーカリーショップでパンを買うという、カジュアルショッピングから、ドレスコードのあるニザム・コレクションのお食事つき宝石ファッションショーまで色々あった。カジュアルとはいえども、やっぱりタージへ行くときは、代官山や銀座へお買い物へ行く位の気張ったおしゃれも必用で、着るものでこれほどまでにホテルの従業員の対応がはっきりと違う経験を味わうのもタージならではである。時々、似合いもしないがインド人との会食などには、サリーを着ていくこともあったが、こういうときは、本当に従業員の対応がめちゃくちゃいいのである。もちろんサリーもシルクのゴージャスを気張らねばなりませんけど。タージホテルのトイレには必ずトイレおばさんが待機してますので、たとえサリーがトイレ使用後に着崩れようとも、着崩れを見かねたおばさんが有無を言わさず綺麗に直してくれますのでご安心ください。もちろん後でちゃんとチップ払うのよ〜。
 さすがにエントランスのロビーが改装されてから、インドの暑さに辟易し、涼みに来ている日本人バックパッカーは見かけなくなった。しかし、日本人駐在員のおじ様方に告ぐ!短パンとサンダルで、ロビーをウロウロするのは、是非とも辞めていただきたい。
 ホテル内のショッピングのイチオシは、やっぱりコンチネンタル・ジュエラーズのラビさんの宝石店でしょう。東京・帝国ホテルの植田ジュエリーをうならせたほどの高品質とデザイン。ムンバイ駐在妻の憩いのオアシスとなっている。私の場合は「お出入り禁止条例」が主人から出ていたため、ほとんどお友達の作る宝石の数々を見学するだけで終わってしまったのだけど。
 他には、見つけにくいが、2階の奥のほうにあるマラバーは、女性オーナーのこだわりとハイセンスな品揃え。アンティーク家具、ビーズバック、バスローブ、スカーフなど。お店ごと買い占めたいくらいなのだ。必見。レストランは古いタンジョール(インド古典舞踊をみながら銀食器で食べるインド料理が売りだった、高いが美味しくないレストラン)に、変わってマサラー・クラフトという、軽快なインドおしゃれカレーレストランになった。外国人向けインドカレーという感じなので、味はマイルドでレストランもカフェバーみたいにおしゃれであるが、本格的カレーって感じではない。ドーサーや、日替わりのムンバイティフィンという、ランチメニューはお奨めできます。ご宿泊であれば、お部屋で受けられるオイルマッサージ、メアリーおばさんをご指名ください。私が3年ほど、お世話になったおばちゃんです。ムンバイ駐在中、タージマハールホテルは心行くまで堪能させていただきました。はい!

※「地球の歩き方インド」03’〜04’と、「地球の歩き方プラスワン 見て読んで旅するインド」のムンバイ編のレストラン、ショッピングガイドはYUKKEが担当いたしましたので、詳細はこちらをご覧ください。
The Taj Mahal Hotel Mumbai
http://www.tajihotels.com
電話 022−220-3366

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